450:名無しNIPPER[sage saga]
2015/12/27(日) 00:09:45.39 ID:xfTCBXyx0
那智「だが……やるしかない」
ひとりごち、彼女は自らに気合を入れる。
やがて方向を同じくした五十鈴と望月は空母を落とす位置に着く為に彼女と別の路に向かった。
五十鈴が那智に向けて激励の敬礼を向ける。那智は彼女に心配をかけぬようにと不敵に笑って敬礼を返した。
二人の姿が遠くなり、敵の群れが近づく。砲身に弾を込めながら、軍の共通の無線回線の周波に自分のものを合わせた。
那智「こちら八戸所属、那智以下五名。これより貴軍の援護に入る。方向は輸送艦より三時方向。以上」
そう述べて返事を待たず那智は無線を切る。敵との距離は100m余り。
そこで那智の接近に気付いた敵の航空機が彼女へ矛先を向けた。
那智「……南無三!」
覚悟を決め、身に付けた全ての砲塔を敵の群れに向け、撃ち放った。
複数の砲弾が空気を切り裂き、群がる敵部隊の背後に向かい……爆ぜる。
激しい爆音と炎が広がり、敵の体を爆ぜ飛ばす。斃したのはたったの4つ。それでも奇襲を受けた敵に大きな混乱を呼ぶことに成功した。隊列が乱れ、ギィ、ギィ、と敵は不快な鳴き声を発す。
それとほぼ同時に敵の航空機、6機の機銃の雨が降り注ぐ。弾は肉を抉り取ろうと甲高い風切音を唸らせて彼女へと襲いかかった。
那智は足のホバーをふかしながら前後左右になんとかと避ける。
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