462:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/10(日) 00:30:41.60 ID:e3H/TfZi0
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提督「そうか。やはりな」
五十鈴の報告を受け、提督は一人執務室で得心したかのように頷いた。
五十鈴『やはりってどういうこと?』
無線の先から疑問の声が上がる。
戦場の違う五十鈴に説明する必要はない。が、心に疑問と言うしこりを残したままでは戦闘に影響が出るか、と提督は考えた。
既に奇襲への準備はできている。更に空の戦況が有利に傾いている以上、五十鈴達を急がせる必要はない。そして彼の予想通りであれば敵は輸送艦をまだ沈めることは無い。であれば説明すべきか、と提督は口を開く。
提督「五十鈴と同様、俺もおかしいと思っていた。統率のとれた部隊、不在の棲姫、沈んでいない輸送艦、そして、多すぎる敵」
五十鈴『え?ちょっと待って?敵の行動と棲姫がいないって言う事がおかしいのは解るわよ?でも、輸送艦が沈んでないのは北が頑張ってたからで、敵が多いのは確実に落とす為にたくさん連れてきたってだけじゃないの?』
提督「違うな」
五十鈴『え?』
提督「那智の報告で大方の数は聞いた。本来であればその半分以下で輸送艦は落とせた筈だ。だがそれなのに輸送艦は落ちていない。……どういうことか解るか?」
五十鈴『……ええっと……ワザと落とさなかったってこと?でもそれに何の意味が?」
提督「お前たちが来ただろう」
そこで五十鈴は合点がいったのか、はっと息をのんだ。
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