474:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/10(日) 00:57:01.84 ID:e3H/TfZi0
提督「恐らくお前らの中にはどうやって敵の接近を察知するのか、と疑問にもっている奴もいるだろう。……そこでだ、番頭。お前に哨戒を行ってもらう」
そこで提督は僕に視線を向け、名前を呼んだ。
意外な名前が出たことに僕含め艦娘全員が驚き、彼女達の何人かは提督と同じように僕に視線を向けた。
提督「哨戒に関してはお前が一番の経験があるだろう。そして今回の作戦では一人でも多くの戦力が欲しい。緊急事態の今、戦力は全て戦闘に回したい。非戦闘員だが、頼まれてくれ」
提督含め全員の視線が集まる。
確かに経験はある。周囲が見渡せそうな所にも心当たりがある。
もし敵に艦載機がいて、そいつに見つかってしまえば命の危険はある。……だけど一度は戦場で命を捨てようとした身だ。彼女達の助けになるのならどうということはない。
僕は了承の意味を込め、提督へ敬礼を返した。
彼は重々しく頷くと、艦娘達に襲撃を迎える配置場所を伝え始めた。
卯月「ばんとーさん……」
その中で、卯月ちゃんが声を掛けてきた。
声音は不安で滲み、顔には僕を心配する表情を浮かべている。
こちらを見ていた弥生ちゃんと文月ちゃんも同じような表情だ。
「大丈夫」
そんな彼女達を安心させる為、微笑んで見せる。言葉にはなんの根拠もないけれど。
でも、少しでも彼女達の為に出来ることがあるのなら、やれることはやりたい。それが心からの思いだった。
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