499:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/03(水) 00:30:45.02 ID:i01M8kjr0
だとしても、と提督は疑問を深める。
輸送艦に過多とも言えるほどの敵を寄越し、囮として使うほどの周到な敵が、自らの身を危険に晒すリスクを冒すだろうか。
増援が来る、という事も考えたが、周囲に他に敵はおらず、足の遅い戦艦級を二隻も棲姫が引きつれている時点で、増援が来る可能性は薄い。
仮に増援があるとしても、先を持って棲姫が仕掛けるだろうか。
しかし、現状として提督には相手が自分の実力に自信があるという事しか推測出来ないし、迎え撃つ以外に選択肢はない。
無線の周波数を部隊共通の物に変え、繋げる。
提督「提督だ。来るぞ。3時の方向より5。内、棲姫一、戦艦級二、重巡二。敵の砲撃を合図に作戦を開始しろ。……以上だが、他に何か仕掛けてくるかもしれん。周囲に警戒を怠るな」
そう告げると提督は無線を切った。今の所彼女達の指示はこれでいい、と提督は頷く。あとは敵が来次第指示を下すだけだった。
しかし彼は直ぐ様、ある所に無線を繋げる。
『はいー、間宮です。珍しいですね。提督』
無線から返ってくる間延びした声。それは甘味処に務める間宮の声だった。
提督「間宮、頼みがある」
『はい?なんでしょう?』
提督「助けて欲しい奴がいる」
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