514:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/09(火) 23:24:24.16 ID:gEfRGdKp0
提督「……お粗末なモンだ」
棲姫も反撃を行っているが、艦娘たちの砲撃に碌に狙いを突けることが出来ず、当てずっぽうに砲撃を行うだけ。
着弾する水しぶきの大きさから相当の火力を持っていることが推測され、更には降り注ぐ砲撃の雨に未だに耐えうる装甲を持っている。
戦況が戦況であるなら棲姫自身が切り札になりえたであろう。だが、現状全くそれが活きていない。
火中に飛び込む虫がごとく、敵は此処に死にに来たとしか提督には思えなかった。
とても知性が高いものとは思えない在り様。拍子抜けするとともに、その事が違和感を感じる原因だった。
ふむ、と顎に手を当て、もう一度、敵が此処に仕掛けてきた様子を思い出す。
こちらが出てきた時の、全く想定して居なかったとでも言わんばかりの動揺した姿。
その様子に提督自身、覚えがあった。
敵の策にはめられた時、そして……味方から得た情報が全く違っていた時。
提督「……まさかな……」
とても知性が高いとは思えない目の前の敵。しかしそれに反して囮を使い、更にはそれに規律を発生させるほどの知性の高い行動。
ここで提督はある二つの推測に達する。
一つはあの棲姫に「後ろ」がいるのではないかという事。
そして二つ目は、あの棲姫を嵌めたのはこちらではなく、その「後ろ」に嵌められたのでは無いかという事だった。
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