529:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/23(火) 00:03:43.23 ID:VEurFnBX0
文月「やよちゃんは……やよ、ちゃんは……」
状況を伝えようにしても、言葉が纏まらない。言葉がでない。
冷静に努めようとした文月であったが、それでも目の前の現実はどうしようもなく彼女の心をかき乱すことを抑えることが出来なくしていた。
提督『……そうか、解った。ひとまず戻ってこい。……もちろん弥生も連れてな』
提督はそれ以上の説明を求めなかった。文月の様子で大方の事を察したからだ。
文月「……でも、でも敵が……」
提督『撤退の許可は比叡から貰ってある。それに今し方増援部隊と接敵した。問題はない」
文月は比叡に許可を取らずに此処へ来ていた。
与えられた命令よりも、二人の身を案じた事を優先した結果である。
だが、どんな理由があろうと命令違反には変わりはない。文月はその事に対し負い目を感じていた。
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