54:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 20:37:20.43 ID:K/PmJeyc0
「……期待に答えられるよう善処します」
また心臓がドキリと跳ねる。
危ない。また言葉が出なくなりそうだった。
瑞鳳「お願いしますね。さ、どうします?もう少し見て行きますか?」
うーん……装置の具合とか見ておきたいけど、それは後でもいいか。
今は案内の名目なんだし、そっちを優先しよう。
「いえ。今は鎮守府のことを知っておきたいので、他の場所の案内をお願いしてもよろしいでしょうか」
瑞鳳「わかりました。それじゃあ次、行きましょうか」
「了解致しました」
そう返事すると、何故か突然瑞鳳さんはじっと僕を見つめてきた。
瞳の色には小さな迷いの色がある。……何か言いたいんだろうか。
「どうかされました?」
瑞鳳「んー……いえ。なんでもないです。行きましょうか」
迷うそぶりを少し見せたけど、瑞鳳さんは視線を僕から外して工廠の外へと歩き出した。
提督から事情を聞いていることもあって色々聞いてみたいのかもしれない。
もし、聞かれる様な事があれば全て話そう。そして遠ざけよう。
僕は艦娘達と仲良くする資格などないのだから。
そう、特に彼女とは。
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