560:名無しNIPPER[sage saga]
2016/03/03(木) 02:06:18.58 ID:W0UgC3pJ0
痛みにル級は叫びを上げ、怯みを作り出す。これが好機と卯月は連続で砲撃を放った。
いくつもの砲弾が敵を襲う。……が、初撃により敵が防御態勢に入ってしまった事で、それらは厚い装甲で防がれてしまう。
火力の低い卯月では厚い装甲を穿つことは敵わなかった。
やがて敵は態勢を立て直し、卯月へと向き直る。その表情は激しい怒りに染まっていた。
怖気が立つほどの殺意が放たれる。しかし卯月は怯むことはなかった。
敵が卯月に狙いを付け、砲弾を放つ。
しかしその瞬間再び卯月がそれを自らの弾で撃ち落とすことで防がれた。
ル級の直前で爆炎が上がり、膨れ上がった猛火はその体を焼く。
敵の姿は爆炎に視認できなくなってしまったが、それでも卯月は正確に敵の体へ砲撃を放つ。
二度目のあり得ない事態と止むことのない砲撃に、ル級は再び混乱に叩きこまれた。
燃え盛る怒りの炎は姿を変え、得体のしれない敵への恐怖に変わっていく。
やがて広がった煙が消え、ル級は卯月の姿を視認する。……そこでリ級の怒りの炎は完全に恐怖へと成り果てた。
砲弾同士の衝突の衝撃を受けて身にうつけた服と皮膚を焦がし、腹から大量の血を流しているにも関わらず、怯む事無く殺意に顔を歪めている。
その姿は恐怖を与える存在そのものだった。
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