578:名無しNIPPER[sage saga]
2016/03/14(月) 22:37:00.44 ID:psMtSIwx0
「うーちゃん!!」
その手が卯月に触れるかという時、彼女が聞き慣れる一つの声が響いた。
それと同時に『モドキ』の外套が炸裂する。
一体何がと声の方に卯月が顔を向けると、そこには砲塔をこちらに向ける文月がいた。
その姿には弥生の姿はどこにもない。
文月「は、離れて……離れてよぉ!!」
再び文月は『モドキ』に砲撃を放つ。
今朝は敵として相対し、姿を説明で聞いていなかった文月にとって目の前の『モドキ』は敵でしかなかった。
放たれた弾は再び『モドキ』と卯月の元へ。
しかし『モドキ』は避けることはせず、卯月を守るかのように射線に立った。
卯月「なん……」
再び炸裂。卯月の疑問の声は爆音にかき消された。
『モドキ』は文月の砲撃を受け負傷を負ったが、そのまま駆けだして遠くへと消えて行った。
卯月「なんで……」
何度目かの呆然とした呟き。
しかし、それに答える者は誰もいなかった。
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