66:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 21:01:59.75 ID:K/PmJeyc0
思考の海から我に返ると、目の前で瑞鳳さんが心配そうに僕の顔を覗き込んでいた。
だからそれやめてって。心臓に悪いから。
瑞鳳「突然ぼーっとなんかして……本当に大丈夫ですか?」
「……すみません。ちょっと疲れて呆けてしまっていました」
瑞鳳「それだったら言ってください。心配しちゃいますから」
腰に手を当てて、眉をしかめる。まるでそれはいたずらをした子供を窘めるようだった。
思わず苦笑が漏れる。僕のほうが年上の恰好なんだけどなぁ。
「申し訳ありません。以後、気を付けます」
瑞鳳「もう……。……あ」
ひらめいたと言わんばかりに顔をほころばせる。
表情がくるくる変わる。かわいい。
瑞鳳「番頭さん、疲れているんですよね?だったら休むのにちょうどいいところがあるので、そっちに行きませんか?」
それちょっといやらしい響きがすると思うのは多分僕の心が汚れている所為。
「どちらにいかれるのですか?」
瑞鳳「いいところ、ですっ」
いいところか……。
やっぱりなんかいやらしい。
汚い心でしゅみません。
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