89:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/06(月) 00:14:01.57 ID:8Qk0vOMw0
「……ええと……文月殿?どうされました?」
文月「な、なんでもっなんでもないっ」
「そう、ですか・・・・・」
卯月「ふみちゃん?」
文月「な、なんでもないったら〜」
心配する卯月ちゃんにそう言いながらも、文月ちゃんはちらちらと僕に視線を向けてくる。
・・・・・・いやな予感がする。これ以上は踏み込まないほうが賢明かもしれない。
卯月「ふ〜ん?まぁふみちゃんがいいならいいぴょん!それじゃあうーちゃんたちはそろそろ行くぴょんっ!ありがとね、ばんとーさんっ!」
「いえいえ。また修理が必要になりましたら言って下さい」
卯月「うんっまたねぴょんっ!ほら、ふみちゃんいくぴょんっ!」
文月「あ、う、うん〜」
また二人はパタパタとどこかに駆けていく……と思いきや、途中で足を文月ちゃんがぴた、と足を止めた。
そして、僕に向かって小さくお辞儀すると、また駆けていった。
文月ちゃんなんだかそれ意味深だからやめなさいね。
「終わったの?」
駆けていく二人を見送っていると後ろから声がかかる。振り返ると瑞鳳さんがマグカップを二つもって立っていた。
マグカップからは湯気が立ち上り、香ばしい香りが漂う。たぶん中身はコーヒーだろう。
ちょっと前から姿が見えないと思っていたら、コーヒーを煎れてきてくれてたみたいだ。
「うん。丁度」
瑞鳳「そっか。……コーヒー入れてきたんだけど、飲む?」
ちょうど何か飲みたかったところだから、彼女の気遣いはとても有難い。……気を使うことなんかないのになぁ。
断るのも勿体ないし、いただくことにする。
616Res/599.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。