98:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/06(月) 00:26:28.09 ID:8Qk0vOMw0
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瑞鳳さんに引きずられるままに、寮の廊下を進んでいく。
廊下は壁は打ち放しのコンクリート、床は塩ビシートに囲まれ、蛍光灯が明るく照らしていた。
これも実家のマンションとよく似ている。外壁からも察するにおそらく、というかやはり戦前にあったアパートをそのまま利用しているのだろう。
進むうち、僕たちは少し大きめな扉までやってきていた。扉の向こうからはきゃいきゃいとはしゃぐ声が聞こえる。
扉の上を見やると、食堂と書かれた立て札が飾られていた。
瑞鳳「ここが私たちの食堂だよ。朝と夕方に開いてるから、なにか食べたかったからここに来てね」
なるほど。聞く限り好きに来ていいようだ。
でもそれ以上に今の僕には気になることがあった。
「あー……うん、わかった。……けどさ、その」
瑞鳳「うん?なに?」
「手、いつまで?」
そう問いかけると、目を丸くして、瑞鳳さんは慌ててその手を離した。まるで手を繋いでいたことを忘れていたような態度だった。
なんで自分からつないでおいてびっくりしてるのん?
瑞鳳「あっ、ご、ごめんっ!」
「……いや、いいけど」
なんとなく気まずくなって思わず首に手を当てる。
瑞鳳「あ、あはは……」
瑞鳳さんも気まずいのか、曖昧な笑みを浮かべている。
なんだこれ。艦こr
瑞鳳「……はいろっか」
「うん」
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