過去ログ - 博士「目覚めるのだ・・・わが子達よ・・・ゴホッゴボ」
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54: ◆JaGRvtFs1Y
2015/06/06(土) 01:57:37.71 ID:kEaDgB0a0
おやっさん「お前名前は?」

その問いかけに、うつろな目で天井を見つめながら、作業台に寝る男は答えた

「たしか、あったような気が・・・だが何故か、ぽっかりと記憶から抜け落ちたような」

この男は記憶が欠落している
いや、メモリーの破損か、少なくともかなりの技術者が作ったに違いない
高度な人工知能を積んだこのロボットは何故倒れていたのか
誰が作ったのか、おやっさんは気になった

タマキ「どうお父さん?治りそうなの?」

おやっさん「今できることだけをした、この穴を塞ぐことは出来ても何が入っていたのか皆目見当がつかねぇ」

すると、作業台に寝る男は呟いた

「お父さん・・・お父さん・・・」

男はその言葉をしきりに呟きながら、胸を抑えだした


「思い出せない、父さんという言葉、なんだ、父さんとは・・・」

苦痛に満ちた表情で、胸を押さえる姿に
二人は居た堪れなくなった

おやっさん「今は安め、おとなしくしていろ」

その言葉に、目をつむり、呼吸を整えるように体を落ち着かせると
まるで眠ったように動かなくなった

おやっさん「どうやら待機状態になったみたいだな、動力は何だ?」

タマキ「ねえお父さん、この人は何なの?」

おやっさん「わからん、だが言えるのは、なにか大きな負荷が胸に掛かった後がある」


そう言いながら、胸から取り出した壊れたパーツを手に取り見せる

おやっさん「この壊れ方からして、オーバーヒートを起こしてるかもしれん」



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