過去ログ - 【艦これ】 小さな箱のなかでHere's to you 【満潮と時雨】
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23:名無しNIPPER[saga]
2015/06/01(月) 21:30:03.00 ID:97J3carKo

鎮守府  本部  

旧エレベーター内  停止中  




時雨「だって考えてもみてよ満潮。こんな非日常な場面に遭遇しているのに、ただ飲み物に口をつけるだなんて面白みが足りないって思わないかい?」

時雨「ひどく味気ないよ。特別な時には、特別なことをすべきさ」

満潮「……まだ事態がそこまで切迫してる訳じゃないとはいえ、非常時よ」

満潮「私はそこまで必死にエンターテイメントを追求しようとは思わないわ。なにより不謹慎だもの」

満潮「それとも何? あんたにはここが戦勝記念の『素敵なパーティー』会場にでも見えるわけ?」

満潮「やめてよね、そんなのあんたの姉妹艦の子だけで十分なんだから」

時雨「ふふっ、別に夕立に感化されてこんなこと言ってるわけじゃないんだ。……でも、確かに君がいいたいことも分かるよ」

時雨「ここは綺羅びやかなシャンデリアの照らすパーティー会場じゃない。薄暗い非常用の間接照明が照らす狭いエレベーターの中さ」

時雨「僕たちにしたって可憐に着飾ってるわけでもない。身につけているのだって、いつもの制服」

時雨「しかも任務から帰ってきたばかりで、周りにふりまいてるのは香水の香りじゃなくて汗と潮の臭いだ」


時雨「でもね、満潮。いいかい、よく聴くんだ」

時雨「そんなことは些細なことなんだ。そんなことはひどく些細なことなんだよ、満潮」
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                              ガラス
時雨「何かを願うため、あるいは何かを祝うために硝子の杯を打ち鳴らすのに場所や格好にこだわる必要はないんだ」

時雨「ただ唯一必要なのは自分と向き合って同じように硝子の杯を持ってくれる誰かだけだよ」



満潮「……素敵な考えね。こういう時って拍手が必要なのかしら?」パチパチパチッ

満潮「私が今の話を聞いて率直な感想を述べるなら、やっぱりあんたとの付き合いかたを考えなおした方がよさそうってところね」

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