過去ログ - 【艦これ】 小さな箱のなかでHere's to you 【満潮と時雨】
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9:名無しNIPPER[saga]
2015/06/01(月) 21:12:46.64 ID:97J3carKo

鎮守府  本部 一階

旧エレベーター前 



<タッタッタッタッタ


時雨「はあ……はあ……。ごめん、待たせてしまったね満潮」

満潮「本当ね、まさかこんなに待たされるなんて思わなかったわ。なんでこんなに時間がかかったの? ウチの鎮守府の売店は急に移転でもしてたのかしら?」

時雨「いいや。実は売店には行かなかったんだよ。今の僕が売店に行ったらきっと他のお客さんを不快にさせてしまうから」

満潮「じゃあ何? ずっとむこうの自販機まで行ってきたっていうの? まったく呆れてものも言えないわね」

時雨「自分の手間を惜しまないことで他の人を不快な思いにさせないですむのなら、僕はそれでいいと思うんだよ、満潮」

満潮「ご立派な考えをお持ちなのね。でも何故かしら、その範疇に私を待ちぼうけにさせることは含まれていないみたいなのだけど?」

時雨「君と僕は友達だろ? 友達というのはお互いに迷惑をかけあいながら親しくなっていくものさ。これで君と僕の友情は更に固く結ばれたに違いないよ」

満潮「……ものは言いようね。詭弁じゃない、そんなの」

時雨「誰もが大人になるために学んでいく処世術だよ。君も、きっと例外じゃないと思うな」

満潮「そう、じゃあ覚えておくわ。……私にそんな先があるか知らないけど」

時雨「……満潮、君はとても優秀な艦娘だよ。それにこの鎮守府は前線から少し距離がある。将来のことを考えておくのは決して無駄じゃないと僕は思うな」



満潮「……今、なんて言ったのかしら? 前線から距離がある? ――――ふざけたこと言わないでッ!」



満潮「奴らの、深海棲艦の出現海域が未だ限定されてない以上、海に面してるところは前線か最前線かの違いしかないのよ!」

満潮「……少なくとも私はずっとそう考えてきたわ」

満潮「その私に! その私の耳にっ! そんな腑抜けた言葉聞かせないでっ!!」


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