過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
↓ 1- 覧 板 20
139: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/03(水) 00:31:46.82 ID:go4AqjNYo
校門をくぐり、校内に入っていく
いつもと違って、手作り感溢れる装飾が施してあったり、立て看板がいくつもあったり、屋台が準備してあったり
ともかく、俺の知っている清澄高校の日常風景とは、明らかに異なっていた
祭りとは異様なものだ。日常とは切り離された非日常
頭がクラクラしてきた
下駄箱にて持ってきたスリッパに履き替え、いよいよ校舎内に入った
空気が乾いているからなのか、スリッパで床を叩く音は、ずっと遠くまでよく響いているようだった
まだ、朝早くだからだろう。人もまだあまりおらず、廊下には俺たち以外には見当たらなかった
学校を独り占めにした気分に浸りそうにもなってしまう。錯覚だった
はやり「着いたね」
京太郎「校長先生って、もう来ているんですか?」
はやり「教頭先生は、昨日そう言っていたけど」
既に、そこまで外堀を埋めていたのか
所々抜けているように見えても、やはりそこははやりさん。抜かりはないようだった
京太郎「じゃあ、俺はここから見ているんで」
はやり「うん、分かった」
京太郎「ああそうそう、これなんですけど」
はやり「?」
京太郎「後で校長に、匿名で渡すつもりだった物なんですけど……はやりさん、ついでにお願いします」
はやり「あげちゃっていいの?」
京太郎「きっと、喜ぶでしょう」
マネージャーさんから、たまたま貰っただけだし
はやり「アフターケアってやつだね。さすが京太郎くん」
はやりさんは、ドアを完全には閉じずに隙間を開け、意気揚々と校長室へと入っていった
俺は、そのわずかな隙間から、二人の様子を覗くことにした
607Res/551.90 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。