過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
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164: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/03(水) 01:11:00.63 ID:go4AqjNYo

和も緊張している様子だった

俺が、初めて大衆を前にしたときも、あんな感じだったに違いない

それでも和は、意を決したようにして、唾をのみ込む仕草をした。腹をくくったみたいだ


和『あ、あの……私は、原村和といいます』


マイクから聞こえてくる声は、俺とはやりさんくらいにしか分からないくらいには震えていた

だけど、表情や仕草の方は、こっちまで恥ずかしくなってくるほどカチコチだ


和『あの、あのっ…!、これを始める前に、ほんの少しだけ私の話をさせてください』

和『私、誰かさんの口車に乗せられて、こんな衣装を着て、こんな場所に立っているような気がするんですけれど』


はやり「……あはは」


和『けど、その人が、私に言ってくれたんです。私には、何かに成れる可能性があると』

和『別に、その話を心の底から真に受けたわけではありませんでした』

和『けれど、何をどうしていいのか分からなかった私にとって、それはちょっとだけ魅力的な提案でもあったんです』

和『思わず、承諾してしまいました』


はやり「……」


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