過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
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172: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/03(水) 01:23:13.27 ID:go4AqjNYo
音が聞こえてきた
木の焼ける音が、空気を裂くようにして、パチパチ、パチパチ、と
像が歪んでいた。炎が、向こうの方から迫って来るような気がした。錯覚だった
たぶん、本当にそんなことになったら、ひとたまりもないだろう
揺らめく炎の向こう側に、一匹の鼠がいるのが見えた。白い鼠だった
行儀よくちょこん座りながら、俺の方を、その真っ赤な目でもって、真っ直ぐに見つめてきた
鋭い目つきだった
負けた気になるのも嫌だったので、少し意地になって、その目を真正面から見つめ返すことにした
しかし、何か自分の嫌な部分を見透かされたような気分になってきて、思わず目を逸らしそうになった
だけどその時、その鼠がこちらに向かって、口をパクパクとさせて、何かを伝えようとしてきた
なんだろう
「 」
上手く聞こえないな
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