過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
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176: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/03(水) 01:30:47.69 ID:go4AqjNYo
京太郎「咲たちは、今頃部室での出し物の片づけをしていますよ」
京太郎「それに、俺たちのこと気にしているのなんて、ここには誰もいません」
京太郎「たとえ私が、瑞原はやりであっても」
はやり「そうかな…?」
京太郎「そうですよ」
はやり「うん……そうだよね。そうなんだよね」
何か納得してくれたようで、はやりさんが、俺の手を取ってくれた
そのまま、キャンプファイヤーの方に向かう
はやり「京太郎くん、踊れるの?」
京太郎「自慢じゃないですけど、町内会主催の盆踊り大会で、俺よりうまく踊れた奴は、今まで一人もいませんでしたよ」
はやり「本当に、自慢にならないね…」
京太郎「だったら、俺にダンスの仕方を教えてもらえませんか?」
はやり「はぁー…仕方ないなあ。せっかくの良い雰囲気が…」ボソ
京太郎「?」
はやり「まっ、いいよ。まずは、こうやってね──」
はやりさんのレクチャーを受けながら、ぎこちなくも二人でダンスに興じてみる
いざ、炎の目の前にすると、すごい迫力だ。地獄の業火ってのがあったなら、こういうのをいうのだろう
だけど、もしここが本当に地獄であったっとしても、こうやって、はやりさんと二人なら、そう悪いものでもないのかもしれない
そんな、ヒロイックな──いやヒロイニックな妄想に耽っていると
はやり「ありがとうね」
突然、はやりさんはボソッとそんなことを言った
恥ずかしながら、踊ることだけで精一杯だった俺には、その言葉に反応できるほどの余裕はなかった
だから、ほんの少しだけ強く手を握り返すことで、俺はそれに応えることにした
火が灯ったようにして、お互いの手のひらが熱くなるのを感じた
はやり「あっ……//」
これもまた、錯覚だったのだろうか?
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