過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
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29: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/02(火) 00:07:47.55 ID:MVeHCSPq0
咲ちゃんと適当に話をしながらの登校
須賀くんから、基本的なことは既に大体聞いている。演技には抜かりはない。世間話なんてお茶の子さいさいだ
友人との朝の登校。これぞ青春といった光景。ああ、なんだか懐かしい気分になってくる
あの頃の私は、この一瞬の輝きをずっと持ち続けていたような気がする
何気ない登校風景なのに、そんな気がしてくる。私も歳を取ったのかもしれない
はやり「校門だ…」
咲「なに?、感慨深く浸っちゃって」
はやり「いや、別に」
私の新しい学生生活がここで始まるんだ。緊張しないはずがない
校門をくぐって、使い古されくたびれ気味の下駄箱で上履きに履き替える
教室に向かう。ドアを開ける。皆に「おはよう」の挨拶をする
隣の席の人と昨日見たドラマの話をする。担任の先生が来てホームルームが始まる
この何でもない、ただの作業が妙に懐かしい。ああ、私、今、高校生なんだ。私、今、アイドルじゃないんだ
咲「京ちゃん、どうしたの?」
そう、私は『瑞原はやり』じゃない。『須賀京太郎』なんだ
はやり「大丈夫、俺は須賀京太郎だ」
咲「?」
自分に言い聞かせるように、そう言った
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