過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
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302: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/05(金) 00:26:57.68 ID:ORx/XDDXo

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大穴牟遅が、須佐之男の命じたとおり、見事鏑矢(かぶらや)を取って来たので、家に帰ることにしました


須佐之男は、大穴牟遅を大きな部屋に呼び入れて、頭の虱(しらみ)を取らせるように命じました

しかし、大穴牟遅が須佐之男の頭を見ると、なんと蜈蚣(むかで)がウヨウヨいました


すると、須勢理毘売(スセリビメ)がむくの実と赤土持ってきて、大穴牟遅に与えました

大穴牟遅は、その実を噛み砕いて、一緒に赤土を口に含んで吐き出しました

これを見た須佐之男は、蜈蚣(むかで)を齧り砕いて吐き出しているものと勘違いし、安心しました

「可愛い奴め」、と思っていると、ついに須佐之男は眠りに落ちてしましました


ここで、大穴牟遅は、須佐之男の髪の毛を垂木に結わい付けて、さらに部屋の入り口を大きな岩で塞いでしまいました

この間に、須佐之男の生太刀(いくたち)と生弓矢(いくゆみや)、天の沼琴(あめのぬごと)を持ち去りました

大穴牟遅は、須勢理毘売(スセリビメ)を背負って葦原中国へ向かって逃げました


身動きができなかった須佐之男は、苦労の末ようやく、黄泉比良坂(よもつひらさか)にて二人を見つけました

須佐之男は、遥か坂の上を見上げて、大穴牟遅に向かってこう言いました


「その、お前が持っている生太刀と生弓矢で、お前の兄弟神どもを追い払え!」

「お前が大国主神(オオクニヌシノカミ)となり、宇都志国玉神(ウツシクニタマノカミ)となれ!」

「そして、わが娘・須勢理毘売を妻とし、宇迦(うか)の山の麓(ふもと)に宮殿を建てて住め。こいつめ!」


このようにして、大穴牟遅は八十神(やそかみ)たちを退け、初めて国を作りました


ちなみに、稲羽の八上比売(ヤカミヒメ)については、約束通りに大穴牟遅と結婚することになりました

しかし、正妻の須勢理毘売を恐れて、八上比売は自分の国に帰ってしまいました

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