過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
↓ 1- 覧 板 20
323: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/05(金) 01:02:59.08 ID:ORx/XDDXo
二人でこうやって何でもない会話をしていると、本当に子供の頃に戻ってしまったような気分になってくる
あの頃の、母親に守られていれば、たったそれだけのことで安心することができた、幸せな時間を
でも、今はあの頃とは違う
私は、会話をしながらも、彼女の身体をつぶさに眺めていた
身体が、縮んでしまったようにさえ思えた
さっきみたいに、重いものは持つのはもう大変になってきているみだった
筋力の衰え。腕が細くなった
前に、帰省した時よりも、白髪が増えた。染めてるんだろうけど、それでも分かった
目じりにも、皺が目立つようになってきていた
身体だけじゃない、心までもが縮んでいって、最後にはこのまま消えていなくなってしまうんじゃないか
そんな妄想すら付き纏った
そう、歳をとったんだ
あんなに綺麗な人だったのに。私の自慢の…
でも、そんなのは当たり前
だって、私はもう28歳。もう少しすれば、30歳になってしまうんだから
時間は止まってはくれない
そんなことは、分かりきった当然のこと。子供でも分かる理屈
私はもう、人生の道のりの3分の1を、既に通り過ぎてしまっていた
そして、この人はもっとさらに
607Res/551.90 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。