過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
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362: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/06(土) 00:17:38.33 ID:f9qhEBN0o
さらに、時間が経過していく
自分の出番が近づいていくと、心臓の鼓動がその大きさを増していった
なんで、いつも通りにしなくちゃいけない時に限って、身体ってのはこうも思い通りにならないのか
こんなのは、遺伝子の欠陥じゃないのか?
意味のない悪態をついているうちに、さらに時計が進んでいく
次鋒、中堅、そして副将
次だ、次……次
たまらなくって、飲み物を口に含もうとする
けど、ペットボトルを持つ手が震えしまって、両手で持つ始末。しかも、ちょっとこぼしてしまった
京太郎「あっ」
ははっ……ヤバいかもな、これ
この会場に到着する前は、いつも通りのはずだったのに、今じゃこの有様
絶対に、練習通りになんか行きっこない
知識としては、戒能さんから教わったことはキチンと覚えてはいる
なんなら、暗唱だってしたっていい
しかし、それを試合の中で、ほんとうに使えるのかどうか、どうしようもなく不安になってくる
俺がリードを守りきれなければ、チームの、みんなの努力が無駄になってしまうんだ
周りのメンバーが訝しんでいるのは気付いてはいたけど、そんな些末なことに気を払う余裕すら、今の俺にはなかった
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