過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
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372: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/06(土) 00:30:58.29 ID:f9qhEBN0o

再び、モニターに目を向けた

すると


『おらー、いい歳こいて、そんな試合しかできないのかー!!』

『この年増ー!!、おらっ、そこのアラサーだよっ!』

『しっかりしろ、このマヌケッ!!、少しは、良いところ見せてみろってんだ!!』


京太郎「……」

金髪の学生が、一人暴れていた

はやりさん…あれで発破かけてるつもりか?

京太郎「ははは…」

「先輩っ、あんなの気にしなくていいですよ」

京太郎「いや、いいの。大丈夫、ちょっと勇気が湧いてきたかも」

「え?」

あんなヤジで心が軽くなるなんて、ちょっと歪んでるのかもな

それが、可笑しくてたまらなくなる


『えっ、いや…違うんです。そんなつもりは……電話使えないから、しょうがなくこうやって、ね──』

『えとですね……これは、自己を否定することによって、自己を肯定するという逆説的な──』

『ちょっ!?、ちょっと警備さん……お願いですから外に出すのだけは……えっ、ダメって?』


ダメならダメなりに、その中で何とかする

それが、今の俺にできる唯一のことじゃないか


後半が始まる

京太郎「行ってきます」

会場へ向かう足取りは、さっきまでより、幾分軽やかになっていた



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