過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
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425: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/06(土) 22:50:30.18 ID:f9qhEBN0o


はやり「京太郎くん。プロってのは、そういう世界なの」

はやり「そして、あなたが戦いおうとしている相手──小鍛冶健夜という人は」

はやり「その異次元のトッププロの中にあって、他を圧倒して頂点にい続けている」

はやり「余人をもって代えがたい。天才と言う他ない」

京太郎「……」


はやり「私も、世間では一応トッププロっていう肩書きだけど、彼女とは100回やっても1回勝てるかどうか」

はやり「確かにね、あなたは悪くないものを持っている。和ちゃんにも、引けを取らないくらいの」

はやり「だけど、経験も努力も敗北も、まだまだ全然あなたには足りていない」

はやり「特に、彼女の前ではそんな才能無意味」

京太郎「……」


はやり「……私は、今まで色んな人を見てきた」

はやり「将来を期待されてプロ入りしたものの、なかなか芽が出ず辞めていった人」

はやり「メディアからのバッシングに晒されて、まともに打てなくなってしまった人」

はやり「途方もない才能を持ちながら、家のこと、家族のこと、病気のことで夢を諦めざる得なかった人」

はやり「今では全く別の仕事に就いている人。麻雀を嫌いになった人。何にも成れなかった人──」

京太郎「……」

はやり「私には、テレビに映る、華やかな対局の裏側に、山積みになった屍が見える」



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