過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
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450: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/06(土) 23:32:02.33 ID:f9qhEBN0o

良子「自分以外の誰も、まともに相手にならない。肝心の瑞原はやりは、反撃のそぶりすら見せない」

良子「彼女は、まるで練習の時のようにして、さぞ気持ちよく打つことができるはず」

良子「どんどん乗ってくる。調子が上向いてくる。卓を完全に支配した感覚にさえなる」

良子「だけど、それによって……油断とも言えないような、微かな心の隙が」

良子「縫い針に開けられたような小さな穴が、必ず生まれる」

良子「それが、京太郎にとっての、最初で最後のチャンスになる」

京太郎「そんなタイミング、分かるわけ──」
 
良子「分かるさ。君になら」

京太郎「……」


良子「私が、初めて君の対局を見たとき、なんとアドバイスしたか覚えてる?」

京太郎「そんな勘に頼った打ち方はやめろ、と」

良子「京太郎。小鍛冶さんが、ほんの少しでも君に油断を見せたら、そんな教えはすべて忘れるんだ」

京太郎「はい!?」

良子「いくら小鍛冶さんでも、急に別人のように、しかも自分でも気付かないような気の弛みがあるときに」

良子「あんな、変な打ち方をされてしまっては……いい?、京太郎」

良子「あれに対処することはできない」

京太郎「んな、無茶な!?」

良子「あれは、未だにその全容は見えないけど、とても大きな可能性を秘めている…………と思う」

京太郎「最後自信なさそうですよ!?」

良子「けど、あんな未完成の、形になるかどうかすら分からないものでは、彼女と同じ土俵に立つことは決してできない」

良子「しかし、それでも、ほんの一瞬でも、彼女をその頂から引きずり降ろすことくらいならできるかもしれない」

京太郎「……」


良子「京太郎、小鍛冶さんの驚く顔を、私に見せてほしい」


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