過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
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599: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/13(土) 23:58:58.83 ID:pvaRwyxoo

夕食を食べ終え、お風呂に入り、寝支度をする

自分にあてがわれた部屋に入り、布団を敷いて横になった


まだ、この部屋にはほとんど何もなかった

机も椅子も、本棚も、タンスも。中央に、布団が敷いてあるだけの部屋

月の光が差し込んできていた。何とも、もの悲しい光景だった


さっきの夕食での会話

父『そうか……まだ家具が全然ないんだな』

母「そうだったわねえ」

京太郎『い、いいですよ、そんなの別に。なんとでもなりますし』

母『服も、いつまでもお父さんの使ってたんじゃ、あんまりだわ』

父『加齢臭が、移ってしまうかもしれないしな』

母『お父さん、カレー食べながらそんなこと言ったら』

父『ふふふっ、そうだったな』

母『もうっ、お父さんったら』

京太郎『聞いてねえ……』

父『そうだな、では、今度の日曜は久々に盛岡にでも行って、いろいろ買ってくるとするか』

母「あら、それいいわねえ。おめかし、しちゃおうかしら?」

白望『京太郎』

京太郎『ん、なんですか?』

白望『おかわり』

京太郎『ほんっとに、マイペースですねっ!?』


ここが、俺の家になるんだろうか?

今までの、俺の家はどうなっているんだろうか?

俺を知る人は、元気にしているだろうか?、心配しているんだろうか?

俺は誰?、小瀬川京太郎?、何もわからない。本当のことは、全部俺の頭の中にあるはずなのに

それが、どうしてももどかしく、雑念を振り払うようにして、俺は明日をどう過ごすか考えながら眠りにつくことにした



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