過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
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7: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/01(月) 23:40:47.84 ID:SbWyCqOB0

インターハイがついに終わった。時間的にはそれから少し経ってからのこと

部長から買い出しを仰せつかったいつもの場面だ

みんな疲れているようだし、それ自体には不満はない。喜んでその任を引き受けようじゃないか


だが、まるで女性のパシリにさせられているかのようなその格好は、男として少し情けないような気もする

俺にも麻雀の実力があって、この全国大会に出場出来ていれば、この状況も多少変わったものになっていたんだろうか?

いや、こんなものこそ情けない男の妄想だ。だけど、在りもしない妄想は継続させてみる


例えば、俺がこのインターハイで大活躍して、麻雀プロになるというのはどうだろう

あらゆる人からの惜しみない拍手と称賛を独り占めにする俺

きっとそれは、例えようもないほど幸せで満ち足りた感覚に違いない

もちろん、奥さんはおもちの豊かな美しい女性がベストだ

家事もできて、料理がうまくて、俺と一緒にLOVEを育むことのできる素敵な人物だと尚良い

そんな人と一緒に人生を過ごすことができたなら、幸せ以外はあり得ないはずだ

子供は3人、一軒家で庭は綺麗な緑の芝かつスプリンクラー付き。休日には家族みんなでピクニック

キャッチボールだってしようじゃないか


京太郎「……」

ああ…虚しくなってきた

スプリンクラーは残念ながらないけど、うちにだって綺麗な緑の芝生はあるじゃないか

俺は、それで我慢しよう。カピだっているし

俺みたいな人間が、何かに成ることができるだなんてありえない

京太郎「さっさと、買い出し済ませるか…」

まあでも、アラサーのよくするような、白馬の王子様の妄想よりかは幾分マシではないだろうか?


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