過去ログ - 京太郎「私は、瑞原はやりです☆」
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99: ◆Lw8TjwCkqM[saga]
2015/06/02(火) 01:26:36.41 ID:MVeHCSPq0

テーブルの上を見ると、まだそこには先ほどのコップが残っていた

その底には微かにポンジュースが残っていて、今にも解けだしそうな氷と混じり合おうとしていた

果たして、どこまで混じり合ったら、ポンジュースはポンジュースでなくなるのか……うーん、深い


ガチャリと、ドアの開く音がした。戒能プロだった

良子「おや、眠れないみたいだね」

京太郎「なかなか、落ち着けなくて。小心者なんです」

良子「とか、言いながら。はやりさんの演技は堂に入ってたけど」

京太郎「堂々としてさえいれば、案外不審に思われないもんですよ。戒能プロは別ですけどね」

良子「それは褒めてくれているのかな?」

京太郎「どうでしょう……あっ、コップ残したままですけど、そのままでいいんでしょうか?」

良子「面倒だから、また明日にするよ」

京太郎「……あのポンジュースと氷、どこまで混じったら、ポンジュースがポンジュースでなくなると思いますか?」

良子「氷が全部解けて混じったら、もはやそれは、ただの色のついた水だよ」

京太郎「…貴重なご意見ありがとうございます」

良子「須賀くんは、変なことを聞くんだね」

京太郎「この状況の方が、ずっとおかしいですけどね」

良子「ふふっ、違いない」


京太郎「では、おやすみなさい」

良子「うん。グッナイ、須賀くん」



戒能プロが出ていくと、静けさだけがこの部屋に残った。無機質な冷蔵庫の音だけがこだましている

また、机の上を見た


どうやらまだ、氷は解けだしたばかりのようだった



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