過去ログ - 吹雪「口区間<ドア・トゥ・ドア>」
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157:名無しNIPPER[saga]
2015/06/15(月) 23:36:08.63 ID:D86EkmCk0
提督「そして、その手に持っているのは……金槌と、そっちはぬいぐるみかい?ああ、明石の売店で売ってるやつだね。妖精さんマスコット」
提督「察するに、君の過負荷は……丑の刻参りのスキル、ってとこかな?」
大井「……ご名答ですわ、提督」
158:名無しNIPPER[saga]
2015/06/15(月) 23:48:25.48 ID:D86EkmCk0
大井「……それで?提督はここに、何をしにいらしたのですか」
提督「当然、君を止めに来たのさ。確か丑の刻っていうのは、現代時間で言うところの午前1時から3時の間だったよね」
提督「今、1時20分ぐらいだから……あと1時間と40分、君を押さえつけておけば、それで君はスキルが使えなくなるってわけだ」
159:名無しNIPPER[saga]
2015/06/15(月) 23:57:38.00 ID:D86EkmCk0
大井「安心なさって下さい。私の過負荷は、相手を心の底から恨んでいなければ発動しません」
大井「私は提督、貴方を別に恨んではいませんわ。自分の部下が危険な目に遭おうとしているのなら、それを止めに来るのは上官として当然のこと」
大井「私にだってそれくらいの理解はあります。だから私は貴方のことは、特に何とも思わない……ただ」
160:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 00:07:30.61 ID:Y9P12X850
大井「恥ずかしながら私、人に直接釘を打ち込んだことはないんですよね。だからどの程度の本数打ち込めば動けなくなるのか、よくわからなくて……」
提督「……ぐ、う……」フラッ
大井「まだ動くのね。もう少し必要みたい」ビシュッ
161:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 00:26:56.46 ID:Y9P12X850
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提督「────」ガクッ
162:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 00:40:24.93 ID:Y9P12X850
大井「あの穴だらけだった体を、一瞬で治したっていうの!?まさか、スキルホルダー……」
提督「違うよ。僕にスキルなんかない」
提督「僕はあくまでも、どこまでも普通(ノーマル)さ。常人にはない、自分だけの生まれ持った『何か』ってのには無縁な奴でね。見たまんまの無能提督さ」
163:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 00:49:13.39 ID:Y9P12X850
提督「……ああ、そういえばこの釘、君のだろ?僕に打ち込むなんて無駄な使い方するなよ、釘だってタダじゃないんだからさ。もったいない」
提督「次からは節約して使いなよ。僕に打ち込まれた分は全部……」
164:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 00:55:58.33 ID:Y9P12X850
提督「ほら、大人しくしてな。僕が全部抜いたげるから」ズポッ
大井「あううぅぅ!!や、やめて……お願い……!!」
提督「我慢しなよ、今やめたらずっと痛いままだぜ」ズポッ
165:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 01:05:21.20 ID:Y9P12X850
提督「こんな異常性や過負荷が蔓延る鎮守府を統括する以上、普通なのはいいとしても、丸腰なのはさすがにまずいからさ」
提督「ある程度の事態には対応できるように、ちょっとした人工物で武装してるんだ、僕は」
提督「君たち艦娘が使う能力(スキル)に対抗できるように……僕は言葉(スタイル)という武器を持っている」ペロッ
166:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 01:14:12.10 ID:Y9P12X850
大井「……私の…………負け、です……」
提督「……うん、よろしい」
大井「でも……自分で言うのもなんですけど、私は自分で自分を制御できないことがよくあるんです。特に北上さんのことになると……」
167:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 01:23:28.98 ID:Y9P12X850
提督「……軽巡洋艦、大井。君に……」
提督「マイナス13舎行きを…………命ずる」
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