過去ログ - 吹雪「口区間<ドア・トゥ・ドア>」
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90:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 01:50:48.74 ID:4nuNl3Gr0
那珂「手頃な値段で探偵でも雇って、ターゲットの身辺を調べさせる。ある日そいつが、恋人に振られて失意の底に落とされてしまう」
那珂「もう生きていけない、このまま死んでしまおうか……そう思って街を徘徊するそいつに先回りして、占い師の出店を装ってテントを張っておく」
那珂「テントに入ってきたそいつに対して、開口一番言うんだ。『貴方、死のうとしていましたね』……心を動かすっていうのは、こういうこと」
91:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 01:56:44.76 ID:4nuNl3Gr0
川内「……………………」
川内「……それが……あんたの見ていた、世界なんだね」
那珂「そうだよお姉ちゃん……さて!まさか私を殴りに来ておいて、やっぱりやめて帰るわーなんていうのが通用するとは思ってないよね?」
92:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 02:05:06.86 ID:4nuNl3Gr0
那珂「どうしたの?早くしてよ」
大潮「…………」
93:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 02:10:55.36 ID:4nuNl3Gr0
那珂「……え……!?」
川内「一寸の虫にも五分の魂って言うように、心っていうのは何も人間だけにあるものじゃない」
川内「だったらどうして、同じ心を持つ者同士の中で人間だけが、こんなにも進化を遂げているのか……そんなもの、決まってる」
94:名無しNIPPER[sage]
2015/06/06(土) 02:14:17.49 ID:b7ac/piSO
この荒木スタイルを内包した感じ…まさに西尾節!!
95:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 02:18:25.52 ID:4nuNl3Gr0
川内「那珂……あんた、本当はわかってたんじゃないの?自分のスキルの弱点。だから側に置くのも、ちっちゃな駆逐艦ばかりで固めてる」
那珂「う……!」
川内「駆逐艦からしてみれば、軽巡の私たちは先輩みたいなものだからね。貢ぐことも傅くことも『先輩命令』と思わせれば、理性のブロックを緩めることができる」
96:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 02:24:03.29 ID:4nuNl3Gr0
那珂「や……やめて……!私が、私が悪かった!!もうしない、絶対しないから!!」
川内「『それで心が動くほど』、甘いお姉ちゃんじゃないことは知ってるよ……ねッ!!」
97:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 02:30:43.06 ID:4nuNl3Gr0
川内「明らかに、悪いのは那珂の方だって……あんたでもそれくらいわかるでしょう!?どうして那珂を庇うの!」
神通「覚えているのよ、その子たちは」
98:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 02:38:21.05 ID:4nuNl3Gr0
神通「那珂……確かに貴方の言うように、万人の心を動かすためには、なりふり構ってなんていられないのかもしれない」
神通「でも、見てごらんなさい。ありのままの、貴方の心をぶつけるだけで……それだけで動く心も、必ずあるのよ」
那珂「…………みんな……!!」
99:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 02:45:06.43 ID:4nuNl3Gr0
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川内「那珂がスキルを!?」
100:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 02:49:43.22 ID:4nuNl3Gr0
---川内型・相部屋---
那珂「……すぅ……すぅ……」
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