2:名無しNIPPER[saga]
2015/06/03(水) 10:28:30.42 ID:mHAxY9KH0
提督「だが、もちろんショッピングだけというわけではなかった。お洒落なカフェで昼食を取ろうという話になったんだ」
榛名「素敵です!」
提督「しかし、そこで問題が生じたんだ」
3:名無しNIPPER[saga]
2015/06/03(水) 10:29:38.52 ID:mHAxY9KH0
提督「金剛は紅茶妖怪だろ? 珈琲って字を見ただけで、あいつのその店への評価は「二分の一で泥水を提供するけしからん店」になったんだ」
榛名「流石です! お姉さま!」
提督「問題が隕石だったなら、数人の死者と店舗への経済的被害は出ただろう。しかし、金剛の機嫌が悪くなることよりマシだ」
4:名無しNIPPER[saga]
2015/06/03(水) 10:30:30.55 ID:mHAxY9KH0
提督「さて、女の機嫌を治す最善の手段はとりあえず謝っておくことだ」
榛名「榛名、嬉しいです!」
提督「怒れる女は大体自分でも何に怒っていたのか忘れるからな、とりあえず謝っておけば、問題が何も解決しなくてもうまくいくんだ」
5:名無しNIPPER[saga]
2015/06/03(水) 10:31:24.59 ID:mHAxY9KH0
提督「知らん。俺に聞くな。痴呆じみたことを言っていると思うなよ。これは榛名が自分で考えるための教育的配慮だ」
榛名「なるほど!」
提督「そんなわけで上機嫌の金剛を前にしたわけなんだが、問題がまだあった」
6:名無しNIPPER[saga]
2015/06/03(水) 10:32:44.53 ID:mHAxY9KH0
提督「しかし、金剛の前で珈琲を頼むなんて真似したら、結婚したときに影響がでる」
榛名「ブルーマリッジですね!」
提督「そうとも結婚生活とはナイフの持ち方一つで謝罪せねばならない贖罪と赦しの連鎖だからな」
7:名無しNIPPER[saga]
2015/06/03(水) 10:33:44.36 ID:mHAxY9KH0
提督「騙されるな。危険なブービートラップだ。この前試しに98度まで冷ました珈琲をあいつの顔にぶっかけたんだ。どうなったと思う?」
榛名「お姉さまは珈琲も好きなので喜んだはずです!」
提督「違う。怒ったんだ。あいつは口では珈琲も好きと言っているが、内心では珈琲への憎しみが溢れているんだ」
8:名無しNIPPER[saga]
2015/06/03(水) 10:35:21.31 ID:mHAxY9KH0
提督「さて、密かに珈琲を頼むんだから勿論注文で「こーひー」と言う訳にはいかない」
榛名「困りました!」
提督「だから最初はモールス信号で注文を「こーひー」と伝えようしたんだ」
9:名無しNIPPER[saga]
2015/06/03(水) 10:48:54.15 ID:mHAxY9KH0
提督「ならば次はアトバシュ暗号だ。XLUUVVで珈琲を頼もうとしたんだ。どうなったと思う?」
榛名「どうなったのですか!」
提督「棺桶を持ってきやがったんだ」
10:名無しNIPPER[saga]
2015/06/03(水) 11:05:42.16 ID:mHAxY9KH0
提督「さてこうなってくると暗号じみたもので珈琲を頼むことは不可能となる」
榛名「暗号はまだたくさんあります!」
提督「暗号が用意できないんじゃなくて、俺の奇妙な態度に金剛が気付いていたことが問題なんだ。普段は俺に関心を示すわけでもないくせにな」
11:名無しNIPPER[saga]
2015/06/03(水) 11:12:38.54 ID:mHAxY9KH0
提督「そうだ。なぜそうなったと思う」
榛名「カップが割れたからって言っていました!」
提督「実はそれを割ったのは俺なんだ。不注意だった。ティーカップで壁キャッチボールをしようとしてしまったんだ。マグカップでできたから、どこかで慢心があったのだろう」
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