過去ログ - 八幡「は?浮気?してねぇよ…」
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8:名無しNIPPER[sage]
2015/06/03(水) 14:52:49.34 ID:8QZSa9N3O
次の土曜日

いろは「すみませ〜ん!先輩待ちまし……た……?」




そう。

そいつは、突然現れた。

比企谷八幡と雪ノ下雪乃を足して2で割ったような顔つき。
下半身は人間のそれに近いが、肉付きを見るに左右で性別が異なるように見える。
魚の鱗でコーティングされた胴体には、尻尾の千切れたワニがそのまま一匹、右肩の間接部分に接続され、腕としての機能を備えている。
背中についた鷲の羽根をばっさばっささせながら、僅かに残された雪ノ下雪乃の要素である左腕は人差し指を差して、雲一つ無い青空に向けて力強く突き上げている。

由比ヶ浜結衣の中で“コレ”を的確に表現する言葉は『キメラ』以外に見つからなかった

結衣「や、やっはろー……?」

ひきのん「……ギ」

結衣の声に反応したかのように、ひきのんの眼球が薄いカエルの粘膜のようなものでコーティングされ、青白く発光する。
水しぶきが吹き出るような音と共に、脇腹あたりの隙間から何か黄色い液体のようなものを、怒るようなうめき声を上げながら噴出した。

ひきのん「##ね###ギ####%#@#&&!!」

結衣「!?」

次の瞬間、ひきのんは結衣に向かって飛びかかってきた。
それが由比ヶ浜結衣が見た、高校生活最後の夢だった。


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