過去ログ - 速水奏「インタビュー・フォー・ヴァンパイア」
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28:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 20:35:37.47 ID:XNBCNfvPo

 「そんなのいやだ。トップアイドルどころか、まだライブにだって一度しか出てない!」

最初は、吸血鬼がアイドルなんて馬鹿じゃないかと思った。
朝陽どころかスポットライトを浴びて踊るなんて冗談にもならない。

けれどまぁ、長い生の暇潰しにはなるかと思って。
そこで出会った女の子は、見惚れるくらいに綺麗で。


彼女と共に跳ね回ったライブは、これから先も、きっと忘れない。


 「ゆ……ユニットは? ミラージュはどうすんのさ!」

 「貴女はまだまだ、もっと輝けるわ。でも私はもう、魔法の解ける時間が来たの」

 「分かんないよ。奏の言ってる事、何一つだって分かんない!」

周子が駄々っ子のように首を振る。

 「全然歳を取らないなんて、おかしな事なのよ」

 「おかしくないよ! 長生きできていいじゃん!」

 「そんなおかしな奴がずっと傍に居たら、きっと貴女の邪魔になる」

だからいつものように消してきた。私が居た痕跡を。
私に関する資料も、Pさんや他のアイドルの娘たちの記憶も。

最も、既に巷へ出回っているライブDVDなんかは魔法だってどうしようもない。
まぁ、駆け出しの私のファンなんて数えられる程しか居ないでしょう。
幻のアイドルっていうのも、なかなか悪くない響きよね。


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