過去ログ - 速水奏「インタビュー・フォー・ヴァンパイア」
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29:名無しNIPPER[saga]
2015/06/06(土) 20:56:02.95 ID:XNBCNfvPo

 「紛い物の魔法はもうおしまい。貴女の彼の、本当の魔法を信じてあげて」

貴女の担当さんは、貴女の事をよく見てる。妬けちゃうくらいに。
きっと周子ならトップアイドルにだって、シンデレラにだってなれる筈。

 「……あ、あたしっ! あたしね」

周子が私の腕を掴む。
その手は力が篭められていて。
けれど吸血鬼を止めるには、悲しいぐらい非力だった。

 「奏のこと、好きだよっ。大好きだよ!」

 「私も貴女もきっと溺れているだけよ。吸血の快楽に」

 「そんな事どうだっていいよ! もう血なんて吸ってくれなくていい! だからっ!」

彼女はとうとう泣き出してしまって。


 「そばにいてよ、奏…………」


血よりも涙を流している方が、ずっと綺麗だと思った。



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