過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
1- 20
120: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/11(木) 14:43:23.00 ID:jTfg0Xlpo
葉山「最後に何かいい思い出を残したいと思ってね」

八幡「最後?」

その単語に引っ掛かりを覚えて反射的に聞き返すと、葉山は一瞬驚いたような表情になった。しかしすぐにいつもの笑みを浮かべて俺の顔を見る。

葉山「あ、いや、二年生最後のイベントって意味さ。バレンタインデーイベントの後には期末試験があるし、それが終わったらもう終業式だろ」

八幡「……そうか」

どこか葉山からは何かを有耶無耶にしたいような印象を受けたが、そこにあえて突っ込むほど興味もないので短くそう答えた。実際このバレンタインデーイベントは三年生の最後のお祭りというだけでなく、二年生や一年生にとっても年度最後のお祭りのようなものだ。

葉山「前回、君は俺たちの演奏を見てなかっただろ。今回は見てくれると嬉しいけどな」

八幡「……ま、今回もどこぞの委員長が消えていなくなったりしなけりゃな」

去年の文化祭のことを思い返しながら、そう皮肉を返す。それに連なって、その後の屋上での葉山とのやり取りも思い出した。そうは言ったがさすがに今回もそのようなことがあるとは思えないし、もし一色がいなくなったとしても俺捜さねぇし。

葉山もそのことを思い出したのか、苦笑する。

葉山「ま、まぁ、そうだな……。じゃあ頑張ってくれ」

そう言って葉山は俺に背を向けて、会議室を後にしようとする。その時、その先の扉が開かれて会議室にほんわかオーラが溢れ出しているお方が入ってきた。案の定、城廻めぐり先輩であった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
658Res/446.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice