過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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123: ◆//lmDzMOyo[sage]
2015/06/11(木) 14:44:43.85 ID:jTfg0Xlpo
めぐり「それはいいかもだね。あっ、じゃあ比企谷くん、明日一緒にお出掛けしよう!」

八幡「ファッ!?」

思わず変な声が漏れた。えっ、これってまさかデートのお誘いってやつですか!?

先週の日曜日といい、まさかの二週連続でのめぐり先輩とのお出掛けである。

これはもう天命がめぐりんルートに突っ切っちゃえというお告げを出しているのかと感じていると、めぐり先輩がさらに言葉を続けた。

めぐり「ほら、一色さんとか雪ノ下さん達も呼んでさ」

八幡「あっ…………そうですね」

一体いつから──めぐり先輩と二人きりで出掛けると錯覚していた?

……イ、イヤダナー、めぐり先輩と二人きりで出掛けるだなんて思ってたわけないじゃないですかー。アイディア出しのための取材なんだから他の面子もいたって当然じゃないですかー。

めぐり「じゃあ、他のみんなも誘ってみるね!」

そうほんわか笑顔で言い残すと、ぱたぱたと一色たちの方へ向かってしまった。後には、俺と葉山が残される。

八幡「……」

葉山「ははっ……じゃ、頑張ってくれ」

その葉山も苦笑しながらそう言って今度こそ会議室を後にした。それを見届けると、俺はふうとため息をつく。

めぐり先輩が一色たちと話しているのを遠くから眺めながら、めぐり先輩について思考を巡らせる。

あの先輩は本当に優しい先輩だ。俺なんかにも分け隔てなく接してくれるし、きっとそれがいつものことなのだろう。

だがそんなありふれた優しさでも、俺みたいな馬鹿に勝手に期待させてしまうには十分過ぎるから困る。

今までにも散々勘違い故に痛い目にはあってきただろうと、強く自分を戒めてきた。

そんな俺が作り上げてきた防壁ですら、めぐり先輩の笑顔は簡単に乗り越えてくるから恐ろしい。

やっぱめぐり先輩ってパねぇわ……と、もう一度大きなため息を吐きながら、めぐり先輩のほんわかした笑顔を眺めた。






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