過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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138: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/06/12(金) 21:26:58.93 ID:mXsJFjHXo
しかしめぐり先輩はあははと苦笑しながら、顔をあげて俺の方を向いてくれた。微妙に耳まで赤くしているような気がしたが、もしかしたらお前なんかに褒められても嬉しくないんじゃボケェと怒り心頭なのかもしれない。マジかよめぐり先輩がそんな腹黒かったら俺は一体誰を信用して生きていけばいいんだ。

めぐり「あはは……べ、別に嫌だったってわけじゃ……」

小さい声で何かを呟いたような気がしたが、それはあまりにか細く、この駅前の騒音の前にかき消されてしまった。

それきり俯いてしまい、俺たちの間に気まずい沈黙が舞い降りる。

くっ、こんな時葉山ならなんて声を掛けてやるんだ……。何か気の利いた言葉でも掛けてやれればいいのだが、対女性コミュニケーション能力皆無のこの俺では全く想像も付かん。

仕方が無い……いっちょここらで、渾身の土下座というものを見せてやる時がきたようだ。

膝を地面につけようとしたその時、俺の背中がぽんっと叩かれた。

振り返ってみると、一色いろはがにっこにっこにーと笑みを浮かべていた。

いろは「おはようございますー先輩、城廻先輩」

八幡「お、おう」

めぐり「あ……一色さん、お、おはよう」

いろは「……どうかしたんですか?」

俺たちの雰囲気に何か違和感を覚えたのか、ジト目で俺の顔を見つめてきた。まるでこの空気を作った犯人が俺だと分かっているようだ。はい、その通りでございます。


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