過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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184: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/06/17(水) 01:35:12.23 ID:7BgjLlslo
めぐり「よーし、じゃあいこっか!」

めぐりさんがそう宣言して前に進み始めると、由比ヶ浜と一色もそれに並んで次の目的地に向かって歩き出す。

その背中姿をぼーっと眺めていると、雪ノ下がこちらに近寄ってきた。

雪乃「どうしたの、比企谷くん。またはぐれるわよ」

八幡「あ、ああ、すまん」

雪ノ下に言われて、俺も歩き始める。

しばらく雪ノ下と並んでめぐりさん達の後ろを歩いていると、俺はさっきの礼を雪ノ下に言ってなかったことを思い出した。

八幡「ああ、そうだ雪ノ下。さっきはありがとな」

雪乃「え……私、何かしたかしら」

その雪ノ下は訳が分からなそうにしていたが、俺はそのまま言葉を続ける。

八幡「さっき、お前がしろめぐ……めぐりさんを助けようとしてただろ。あれがなかったら、俺は前に進めてなかったと思う」

雪乃「どういうことかしら?」

八幡「……最初から助けようとしてたわけじゃなくて、めぐりさんが自分で抜け出してくれねぇかなって思ってたんだよ」

やや自虐的に笑いながら、先ほどの考えを素直に吐露する。

八幡「お前が助けに行こうとしたのを見て、やっと自分のアホさに気が付いたんだ。なんで男の俺が行かねぇんだって」

雪乃「あなたって人は……」

俺が全てを言い切ると、雪ノ下が額に手をやりながら、はぁと呆れたようなため息をついた。

しかしすぐにこちらの方に振り向く。その目は、どこか優しい。


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