過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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294: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/06/26(金) 01:35:22.28 ID:y23c0mKio
平塚「今の君ならば……他の子たちからの好意も、きちんと受け取れるようになっていると私は信じるよ。城廻だけじゃなくてね」

八幡「……いやそう言われてもちょっと」

平塚「さぁ、あとは自分で考えろ。死ぬほど悩んでそして結論を導き出せ。それでこそ青春だ」

ぱぁんと俺の肩を強く叩くと、平塚先生は白衣を翻しながら俺に背を向けた。

数歩進むと、そこでピタッと立ち止まる。そして首だけこちらを向くとにかっと少年のように笑った。

平塚「もう一度言うぞ。今の君ならばやれるって、私は信じているからな」

そう言い残すと、平塚先生はそのままステージの方に向かって歩き去っていく。もう立ち止まることはなく、俺はその背中をただじっと見届けていた。

平塚先生の言葉を脳内で反芻させながら、俺も振り返って作業場に戻る。

ぴゅうと近くの入り口から流れてきた冷たい風が、顔を撫でた。思わずぶるっと体を捩らせる。

寒さを忘れるために作業に打ち込もうと、先ほど雑に放り出していた段ボール箱のガムテープを乱暴に剥がした。

忘れようとしたのは寒さか、それとも他の思考か。

それすらも今は忘れようと、頭の中を作業のことでいっぱいに埋め尽くした。





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