過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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306: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/06/28(日) 01:09:57.19 ID:dKPxtQGBo
陽乃「冷たい反応だなあ、比企谷くん」

八幡「いや、今日普通の平日なんですけど、学校に部外者って入ってきていいんですかね」

陽乃「細かいことはいいじゃん、ちゃんと許可は貰ってるんだし」

陽乃さんはそう言うと、首にぶら下げていた許可証をふふんと見せ付けてきた。誰だよこの人に許可出した奴。

雪乃「……姉さん、用がないなら帰って」

陽乃「よよよ、雪乃ちゃんが冷たい……。じゃあ比企谷くん構ってー」

そう演技染みた泣き真似をしながら、俺の手を取ってきた。素直に受けるのもなんなので、あまり強くならない程度にその手を払う。

八幡「あー、ほら、俺たちまだ準備あるんで」

陽乃「おろ?」

陽乃さんは一瞬意外そうな顔をすると、にんまりと笑いながら俺の目を真っ直ぐに見つめてくる。この人に見つめられると奥まで見透かされてしまいそうで、身を捩ってその視線から逃げ出した。

陽乃「ふーん……比企谷くん、彼女でも出来た?」

八幡「はぁ?」

雪乃「……」

結衣「ええっ!?」

あまりに予想していなかった質問が飛んできたので、思わず変な甲高い声が漏れてしまった。しかし何故か俺より、近くにいた由比ヶ浜の方が驚いたような声を出している。


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