過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
1- 20
451: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/09(木) 18:00:57.84 ID:XUWGGcgGo
彼女にこんな顔はしてもらいたくなかった──かつて想った事を、今は己で踏みにじっている。

八幡「だから、めぐりさんはそんな幻想に何か勘違いをしてるだけです」

めぐり「……なんで、そんな」

八幡「……めぐりさんはこれから大学に進むんですし、色々な出会いがあるはずです。こんなところで変な勘違いをしていいわけがない。その言葉は、その時になって別の誰かに言ってやってください」

がたんと椅子が倒れる音がした。見ればめぐりさんが立ち上がって、目に涙を浮かべながら俺のことを睨みつけている。

その表情にはいつものほんわか笑顔の影もなく、ただ悲しみと、そして俺には分からない何かの色に染まっていた。

めぐり「なんで、そんなことを言うの……」

八幡「……俺みたいな最低な人間に、めぐりさんみたいな素晴らしい人が関わるべきじゃなかったんだ」

めぐり「……本当に、最低だね」

いつかどこかで、二度聞いたことのあるその言葉は、それまでとは違い、本当の意味を込めてそう告げられた。

そのままめぐりさんは片手に箱を持ったまま、生徒会室の扉を乱暴に開けると、廊下に出て行ってしまった。

扉越しに廊下を走る音が聞こえてきたが、俺はそれを追う気にはなれなかった。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
658Res/446.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice