過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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522: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/22(水) 14:44:16.21 ID:xwy+YRjfo


校舎の階段を駆け上り、四階にまで辿り着く。そこから空中廊下へと出る踊り場にまで走った。

空中廊下へ繋がる硝子戸の前に立つと、俺は一度深呼吸をする。

そして意を決すると、その硝子戸を開き、そして空中廊下に踏み出した。

空は暗くなっていたが、星は明るい。月の光が、今いる場所を照らしている。

その光の先に、彼女が佇んでいた。

手すりに寄り掛かってぼーっとしていたようだったが、硝子戸の開く音に気が付いたのかこちらの方を振り向く。そしてそこにいた俺の姿を見つけたのか、はっとその表情が驚愕の色に染まる。

めぐり「比企谷くん……!?」

月の光に照らされた彼女の表情には、一言では言い表せないほどに複雑なものが浮かび上がっていた。

冷たい風が吹くと、彼女の髪をなびかせた。前髪が揺れると、つるりとしたきれいなおでこが月の光をきらりと反射する。

俺はそのめぐりさんの元に向けて、ゆっくりと足を向けた。

八幡「めぐりさん……話があります」

本物と呼べる場所を探しに行くのは、きっと。

今なんだ。





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