過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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538: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/29(水) 21:38:58.67 ID:sCX34kJqo


    ×  ×  ×


今、俺とめぐりさんがいる空中廊下には、屋根や壁などの遮るものは全くない。

頭上の夜空には空気の澄んだ冬らしく星が瞬いており、先ほどから冷えた風が強く吹き抜けている。

しかしそんな冷たい風を受けながらも、俺は自分の頭が沸騰しているように熱くなっていくのを感じた。

こんなにも熱くなっている理由は、ここまで全力で駆け抜けてきたからというだけではないだろう。

八幡「……」

めぐり「……」

星が輝く夜空の下、俺とめぐりさんの目線が交差する。

突然やってきた俺に対して、めぐりさんは困惑しているような表情をしていた。

あれだけ酷いことを言い放ちながら、何故俺が息も切らせながらめぐりさんの元にやってきたのか、おそらく理解していないに違いない。

無理もないだろう。

先ほどの俺はめぐりさんの想いを受け止める覚悟も出来ておらず、一度は振ってしまっているのだから。

しかし、あれから紆余曲折を経て、今俺は想いを伝えるために、ここに立っている。

──はずなのだが。


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