過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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541: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/29(水) 21:40:26.07 ID:sCX34kJqo
八幡「はっはっは、はっ、ごほっ、ごほっ」

めぐり「ちょっ、比企谷くん、大丈夫?」

笑いすぎて喉が詰まってしまい、咳き込んでしまう。心配したような声を出してめぐりさんが俺の側にまで駆けつけてきた。
以下略



542: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/29(水) 21:40:52.49 ID:sCX34kJqo
俺の欲しがったもの。願ったもの。守りたかったもの。

それは一体なんなのか。

きっとその答えは、この笑顔にあるのかもしれないだなんて、漠然とした考えが脳裏を掠める。
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543: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/29(水) 21:41:23.39 ID:sCX34kJqo
笑って体がほぐれたせいかどうかは分からないが、頭の中は妙に冴えている。

今から何を言うべきか、何を言いたいのか、明確に考えが出てきていた。

先ほどの生徒会室での失態を詫びようとも思ったが。
以下略



544: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/29(水) 21:42:02.60 ID:sCX34kJqo
めぐり「──!!」

八幡「都合のいいことを言っているのは分かっています……。さっきは本当にすみませんでした。それでも、これが本物の気持ちです。俺は、めぐりさんとずっと一緒にいたい。この学校から卒業してしまってからも、ずっと一緒にいたいと思ってます! だから!」

胸の奥から溢れ出た想い。
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545: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/29(水) 21:48:37.85 ID:sCX34kJqo
たたっと、めぐりさんが俺の側にまで駆け寄り、そして俺の手を掴んだ。

あたたかい。めぐりさんの手に掴まれた自分の手から、ぽかぽかとしたぬくもりを感じる。

めぐり「私も言わなきゃね」
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546: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/29(水) 21:49:06.47 ID:sCX34kJqo
八幡「ちょっ、めぐりさん!?」

めぐり「ずっと、ずっと一緒にいようね、比企谷くん……」

八幡「……はい」
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547: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/29(水) 21:49:32.51 ID:sCX34kJqo


   ×  ×  ×


以下略



548: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/29(水) 21:49:59.33 ID:sCX34kJqo
めぐり「あのさ、比企谷くん、これ。さっき渡せなかったから……」

八幡「それは……」

思い出した。確かあれは、生徒会室でめぐりさんが大事そうに持っていたものだ。
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549: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/29(水) 21:50:27.58 ID:sCX34kJqo
改めて、めぐりさんに渡された箱を見る。

しかしこの箱を包むラッピング、どこかで見たような……。

ああ、そうだ。思い出した。確か新宿に行った時にデパートでのバレンタインデーイベントのブースで買っていたものだ。
以下略



550: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/29(水) 21:51:08.84 ID:sCX34kJqo
八幡「……ん?」

そのチョコを取り出そうとすると、カタッと箱の中でチョコが入った包み以外の音がしたような気がした。

なんだろうと思い、その箱の中を見てみると、何かカードのようなものが入っている。
以下略



551: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/07/29(水) 21:52:19.52 ID:sCX34kJqo
八幡「ありがとうございます……嬉しいです、ほんと」

めぐり「ちょっと恥ずかしいけど……でも、本当に比企谷くんのことが好きだから」

八幡「めぐりさん……」
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