過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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587: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/07(金) 23:40:19.67 ID:OFktixYeo
めぐり『私が三年間、楽しい高校生活を送ることが出来たのは、同じ学年の皆さん、一足先に卒業された先輩方、親身になってくれた先生方、そして後輩の皆さん全員のおかげです。そして──私の大切な人。その全ての人に、この場を借りて感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました』

ぽたっと、床に雫が落ちた。

自分の目頭が熱くなっていることに、少し遅れて気が付く。

雪乃「比企谷くん……」

結衣「ヒッキー……」

いろは「先輩……」

めぐり『この総武高校で過ごした三年間は、私の一生の財産になると思います。もう皆さんとこの高校に通うことが出来ないと思うと一抹の寂しさを感じますが、これまでの経験を活かして、これからの新しい場所でも頑張っていきたいと思います──』

壇上に立つめぐりさんの姿がぼやけて、うまく見えなくなる。

いかん、これはめぐりさんの高校最後の晴れ姿である。それを俺が見届けなくてどうする。

それは分かっているけれど、奥から込み上げてくるものを、抑えることは出来なかった。

めぐり『──最後になりましたが、この学校の先生方、後輩の皆さん全員のご健勝を心から祈りながら、答辞とさせて頂きます』

それでも、涙を拭いながら顔をあげてめぐりさんの顔を見ると、彼女の目元にも光り輝くものが見えたような気がした。

それまでずっと毅然とした表情を保ち続けていた彼女の顔が歪む。

熱い何かが篭った声で、最後の締めの言葉を言い放った。

めぐり『皆さん……本当に……本当に、ありがとうございました。私は、この総武高校のことがっ……大好きです……!!!』





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