過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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599: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/07(金) 23:55:35.27 ID:OFktixYeo
平塚「おっと、これ以上城廻との時間を奪っては怒られてしまうな。私も馬には蹴られたくないし、退散することにしよう」

八幡「あっ、はい……」

正直に言ってこの先生、馬に蹴られたどころでは死なないだろうし、なんなら馬すら殴り倒せそうに感じる今日この頃です。

最後に平塚先生の顔を見上げると、にかっといつものかっこいい笑顔を浮かべていた。

平塚「比企谷、人生にゴールはない。恋人も出来ておしまいじゃないぞ。せいぜい愛想尽かされて逃げられないように努力を怠るなよ」

はっ、家具ごとヒモに逃げられた経験のある人の言葉には重みがありますね。

などと皮肉で返す気にはなれなかった。この平塚先生の笑顔に水を差す気分になれなかったのだ。単にこれ以上殴られたくないという気持ちもあったが。

八幡「……はい」

俺は素直に頷いて返すと、平塚先生も満足そうに頷いて、背を向けて廊下の向こう側へと歩き去っていった。

少しの間、ぼーっとその背中を見つめる。歩みを止めないその背は、遠く離れていく。

いつかあの人の背中に追いつける日がやってくるのかと。

そんなことを、思った。





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