過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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607: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/08(土) 00:00:00.23 ID:wlvUAMnco
陽乃「……比企谷くんも、そう言うんだね」

八幡「……」

比企谷くん『も』、とはどういう意味なのかは分からない。

しかし、今の陽乃さんからはまるで見捨てられた子犬のような印象を受ける。陽乃さん相手にこんな印象を抱くことになろうとは思わなかった。

ただひとりぼっちの寂しさを感じるんだ。

そう、いつぞやの自分と同じように。

八幡「結局、自分から問題を難しくしちゃってるんですよね。哲学みたいに」

やや自虐っぽくなりながら、そう呟く。それは陽乃さんに向けたのか、過去の自分に対して言ったのか、自分でもよく分からなかった。

かの邪智暴虐の王は、人を、信ずる事が出来ぬと言った。けれど、王は別に誰かに裏切られたわけでもない。誰も、そんな悪心を抱いてはいなかったのだ。

それでも、王は人を信じることが出来なくなっていた。それは何故か。その理由は外にはない、内にある。

そう、王は自分から勝手に人を、周囲を信じることが出来なくなっていったのだ。


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