過去ログ - めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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618: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/08(土) 00:07:56.33 ID:wlvUAMnco
めぐり「……」

俺の言葉が意外だったのか、ぽかんとしているめぐりさん。

しかし数秒後、その唖然としていた表情がほんわかとした笑みに変わった。
以下略



619: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/08(土) 00:08:37.99 ID:wlvUAMnco
今の俺はぼっちではない。自分で言うのはまだ少し恥ずかしいが……俺は、城廻めぐりの恋人なのである。自分がどうなっても誰も悲しまないという理論は、今は使えないのだ。

たとえば逆の立場で、めぐりさんが奮戦していたのにも関わらず周囲にボロクソ言われてみたとしよう。……うん、まずキレるね。まちがいなくキレる。怒りを通り越してスーパーサイヤ人に覚醒するまである。

めぐり「だから、私としてはハチくんにはみんなに認められるような頑張り方をしてもらいたいなって思うんだよね」
以下略



620: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/08(土) 00:09:28.23 ID:wlvUAMnco
前にも同じようなことを言われたことがあるような気がするな。確かそれは……めぐりさんと初めて学外で会った時のことだったか。思えば、あの時のナンパ師云々の出来事が全ての始まりだったような気がするなぁ……。

俺の手を取っためぐりさんの表情は明るい。

めぐりさんのあたたかい気持ちが、手を通して流れ込んできたように感じた。
以下略



621: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/08(土) 00:10:13.07 ID:wlvUAMnco
八幡「まぁ、俺の出来る限りで頑張ろうと思います」

めぐり「あはは、これからの総武高校をよろしくね」

ぎゅっと、俺の手を握る手にさらに力が込められた。そしてそのままめぐりさんが一歩前に出る。
以下略



622: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/08(土) 00:11:49.28 ID:wlvUAMnco
>>621
ごくっと、思わず息を?んでしまう。→ごくっと、思わず息を呑んでしまう。


623: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/08(土) 00:12:18.13 ID:wlvUAMnco
めぐり「……あはっ、しちゃったね」

八幡「は、はは……」

……その存在は都市伝説だと思っていましたが、今のってもしかしなくても……キス、というやつを、めぐりさんからされてしまったのではないでしょうか。
以下略



624: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/08(土) 00:12:58.99 ID:wlvUAMnco
めぐり「……実は今日、どっかのタイミングでやろうって決めてたんだよね」

八幡「……めぐりさん」

めぐり「あはは、いきなりで驚い──んっ!?」
以下略



625: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/08(土) 00:13:34.33 ID:wlvUAMnco
めぐりさんはぱちぱちと目を瞬かせていたが、ぷっと突然堰が切れたように吹き出した。

めぐり「あははっ、ハチくんも同じことを考えてたんだね」

八幡「だーくそ、男からやるもんですよ、こういうのって」
以下略



626: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/08(土) 00:14:11.35 ID:wlvUAMnco
八幡「うおっ、めぐりさん!?」

めぐり「ね、ハチくん」

自分の身体にくっ付いてきためぐりさんが、俺のことをポツリと呼ぶ。ほんわかとした体温が、柔らかい匂いと一緒に俺に伝わってきた。
以下略



627: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/08(土) 00:15:01.16 ID:wlvUAMnco


   ×  ×  ×


以下略



628: ◆//lmDzMOyo[saga]
2015/08/08(土) 00:15:39.18 ID:wlvUAMnco
めぐり「それじゃ、行こっか」

八幡「そうですね」

自然と、俺とめぐりさんの手は繋がっていた。手から伝わるめぐりさんの温もりが心地よい。
以下略



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