過去ログ - 【艦これ】叢雲アフター【短編SS】 -SS速報VIP

過去ログ - 【艦これ】叢雲アフター【短編SS】

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17: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/06/07(日) 20:47:29.50 ID:fUd9kQt+o
気づいたら、頭だけではなくて身体の全てをコイツに預けてもたれかかっていた。

･･･も、もたれかかっているだけよ、これは。抱きついている訳じゃないもの。

18: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/06/07(日) 20:48:05.52 ID:fUd9kQt+o
「ふふ」

「な、なんだ、いきなり？」

「いいえ」

19: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/06/07(日) 20:48:51.12 ID:fUd9kQt+o
「ねえ」

「ん、何だ？」

20: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/06/07(日) 20:49:56.96 ID:fUd9kQt+o
「ふーん、で。二人きりになった私と”どうなろうと”したのかしら？」

「なっ」

21: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/06/07(日) 20:50:40.51 ID:fUd9kQt+o
「ふふ、いやらしい」

「ほう」

22: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/06/07(日) 20:55:18.03 ID:fUd9kQt+o
「何が”いやらしい”のか教えてくれないか、叢雲？」

「え、や･･･だって。アンタだって」

「俺は普通に、二人きりで静かな時間を過ごしたいと思っただけだが」

23: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/06/07(日) 20:56:01.91 ID:fUd9kQt+o
「俺も、同じことを考えていたからな」

「え、ちょっと。それってどういう――」

24: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/06/07(日) 20:57:30.53 ID:fUd9kQt+o
キスまでは、許してもいいのかもしれない。

どこまで許したらいいんだろう、という最初の問いに対する答えが、ふいに浮かんでくる。

25: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/06/07(日) 20:59:20.19 ID:fUd9kQt+o
さっきは意気地なく止まったくせに、提督の手が今度は私の肩から背中まで伸びて来て。

ぐっと、私はそのまま強く抱き寄せられる。何よ、やれば出来るじゃない。

26: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/06/07(日) 21:00:25.06 ID:fUd9kQt+o
キスしたい。

思ったのは、そんな単純な願い。

27: ◆VmgLZocIfs[saga]
2015/06/07(日) 21:02:15.49 ID:fUd9kQt+o
それは目の前のコイツも一緒のようで、私の唇に向かって自分の顔を近づけてくる。

止めなきゃいけないのに･･･。

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